咲くも散るも花のいのち
常髙寺山門前の掲示板の言葉を変更しました。

真宗教団連合発行『法語カレンダー』の言葉より頂きました。
先日、常髙寺でお抹茶会を開きまして、その関連で茶道の本を読んでいると、「わび」「さび」の語源についての記載が。
「わび」
「侘しい」からきていて、不完全なもの不十分のものを見た時に起こる心の動き
「さび」
「錆びる」からきていて、金属が錆びるように、何か経年変化していくものを見た時に起こる心の動き
普通こういったものを見た時、ネガティブな思いがわきあがりそうなものです。
中古品より新品が、不良品より完品がいいなと。
しかし、茶道の世界ではこの「わび」「さび」はむしろ肯定的に受け止められます。
もののあわれと言いますか、その儚さに美を見出す。
面白いなあと。
仏教にも「如実知見」という言葉があります。
移り変わるものを移り変わるままに、完全でないものを完全でないままに、知り見ることの大切さが説かれています。
それを本当の意味で実現した方が「仏」だと。
仏さまから見た世界は輝いて見えるのだと。
私たち凡夫はその真逆を行きがちだとも説かれます。
「生きていてなんぼ、死んだら終わり」
「花は咲いてなんぼ、散ったら終わり」
非常に偏った見方かと。
咲くも散るも花のいのち。
大切な視点に気づかせていただく言葉とお味わいしました。
南無阿弥陀仏
※過去「掲示板のことば」のコーナーは→こちら

