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出ていくことはできない
ならば ここに 花を植えよう
詩人 工藤直子『花』より
人生は時に過酷で思いがけない不条理に見舞われることがあります。
どうにもならないことへの憤りや悲しみ。
しかしながら、わたしはわたしの人生から出ていくことは出来ません。
独生 独死 独去 独来(独り生まれ 独り死に 独り来て 独り去る)。
私の人生を誰も代わってはくれません。
だからこそ「花」を植えようと。
自分を取り巻く状況を認めながらも、未来に向けた確かな覚悟と意志が詰め込まれた詩だと感じました。
「花びらは散っても花は散らない 形は滅びても人は死なぬ」という先達の言葉を思い出します。
先人の残した言葉や、親しかった方の心遣いは、私の土台となって生き続けています。
自らの人生に彩りをという意味にも取れますし、見る人によって色んな顔を見せる詩ではないかなと。
自分自身のためにも子のためにも、細やかでも花を植えたい。
そんなことを感じさせていただく言葉でした。
なもあみだぶつ。
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