お寺の掲示板の言葉を変更しました

似た言葉に「みんなちがって、みんないい」という金子みすゞさんの有名な詩がありますね。
これもとても仏教的と言いますか、『お仏壇』という詩も残されていますし、仏さまとの教えともご縁があったのかなと感じさせられます。
時と共に移り変わっていく世の中において、変わらない正誤や絶対的な優劣の基準は存在しない。時と場所が異なればそれらはひっくり返ることもある。それは道徳や倫理を越えた不変の道理であり、お釈迦さまの説かれた真理です。
一人一人の考え方は違って当たり前。それを見失い「こうあるべき」と固執すると、そこから外れた時に劣等感や疎外感という苦しみが生まれる。或いはそこから外れた考えを持つ者を排除しようとする心が生まれます。
自分自身の考え方は大切にしつつも、他者には他者の価値観があるのだからそれを尊重する。
「みんな違って当たりまえ」
つい自分の考えを中心に置いてしまう私が大切にしている仏さまの教えです。
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