きくおうさん

前話のまとめ
○前回のテーマ
「」


第二十七話「隋~唐時代の仏教を知りたいゾウ!(宗派の確立)」
注目ワード中国仏教」「宗派」「」「

住職さん

前回は、隋~唐代の国政と仏教の関係や、玄奘三蔵をはじめとする活躍した僧侶についてお話ししたよね。

きくぞう君

うん。今回は「宗派」のお話しをしてくれるんだよね?

うんそうだよ。
隋代~唐代の仏教を象徴し、日本仏教の直接的母胎ともなった非常に大切なところだね。

隋代以前の五胡十六国時代~南北朝時代は、訳経が進み主要な経典が中国に集まりだした時代で、そのお経を研究する様々な学派が現れたことを覚えている?

うん、「成実学派」「三論学派」「涅槃学派」「地論学派」「摂論学派」「四分律学派」だね(※第25話参照)。
一つのお経や理論を、必死に勉強したグループだゾウ!

そう。南北朝時代は訳経が加速的に進んだ時代であると同時に、それらのお経を整理し理解しようと奔走した時代なんだ。
そうした展開を受け、隋~唐代に入ると中国仏教は新しい段階を迎えてね。

「経典翻訳の発展」
「学派による研究の土壌」
「南北王朝統一に伴う北朝の実践的仏教と南朝の学解的仏教の融合」
「国家仏教保護による繁栄」

そうした全ての材料が揃い、外来の宗教である仏教は中国の文化・思想に溶け込み、真に中国の仏教と言い得る独自の発展を遂げたんだ。
それを示す端的なものが祖師の教義を伝承する「宗派」の形成なんだ。

「宗派」は色んな要素が積み重なって生まれた中国仏教の集大成なんだね。
どんな「宗派」があるんだゾウ?

代表的なものは次のものかな。
一つ一つお話ししていくよ。

<中国仏教の様々な宗派>
天台宗
三論宗
三階教(普法宗)
浄土教
律宗
法相宗
禅宗
華厳宗
密教

①(中国)天台宗

まず一つ目は「天台宗」
6世紀後半の隋代初期に成立した中国仏教を代表する宗派だね。
また日本には最澄により平安時代に伝わり、それは鎌倉時代に浄土宗、浄土真宗、禅宗、日蓮宗などの新仏教興起の母胎となったわけだから、日本仏教にとっても非常に重要な宗派だね。

※以下、日本に伝わり独自に変容した「(日本)天台宗」と区別化するため、「(中国)天台宗」と呼称。

ついに中国仏教が日本仏教に直接関わってくるんだね!
前回(※第26話)お話ししてくれた、隋三大法師智顗さまが開かれた宗派だよね。

うん、天台山を拠点としたため「(天台大師)智顗」とも尊称されているよ。
これは宗派の名前の由来ともなっているね。

天台宗の系譜
(先師からの継承)

智顗さまってどんな方だったの?

天台大師智顗は、南北朝時代に南朝の梁・陳で生まれ育ったんだけど、23歳(560年)の時、北朝の斉の慧思から実践的な法華学を学んでね。
その指導のもと法華三昧(天台宗の代表的な修行法。法華経に基づく瞑想法)による悟りを得たと伝えられるんだ。

智顗さまはお師匠さまから『法華経』「それを通した修行法」を伝授されたんだね。

うん、一般に天台宗の開祖は智顗とされるけど、その系譜を遡ると天台宗の中では次のように考えられていてね。

天台宗の系譜
龍樹→慧文(慧思の師匠)→慧思(智顗の師匠)→智顗

インドの龍樹さまを起源としているんだね!

うん、慧思の著作によると、その師匠である慧文『法華三昧』と共に龍樹の著作である『大智度論』(空思想を説く般若経の注釈書)を重要視していたみたいだからね。
慧思に師事後、智顗は575年、天台山に10年ほどこもり修禅に励み天台の教義を確立したわけだけど、そうした「空」思想や『法華経』「それに基づく修行法」を重視する精神は引き継がれ、天台思想の中核となったんだ。

小結①
師より「空」「法華経」「それに基づく瞑想法」の重要性を継承。
智顗が創始した天台思想でもそこは重要視。

教観二門(教理と実践の両立)

智顗が確立した中国天台宗の特色は、「教観二門」「教観双美」と言われるように、教(教理)と観(実践)が並んで重要視されることにあってね。
北朝の実践的仏教と南朝の学解的仏教が融合した一つの完成形なんだ。

教えの理解と修行がどちらも大切にされたってことだよね。
どんな教えと修行なの??

その2つは密接に関連しているから、一つ一つ順にお話ししていこうね。
まず教理の要に、龍樹の中観思想を展開させた「円融三諦(えんにゅうさんだい)」があってね。

●天台の教理
<円融三諦>
諸々の事象には①「空諦」(不変不滅の実体は無い)、②「仮諦」(不変不滅の実体は無いが、様々な因縁がより集まり仮に和合して現前している)、③「中諦」(その両方が成立しどちらにも偏らない)の3つの側面があり、それらは融け合い不可分で、同時に成立(円融)しているとする真理(即空即仮即中)。

うーん、すごく難しいけど龍樹さまも同じようなことを仰っていたよね。

「有無の二見を破す(有の見解と無の見解どちらからも離れよ)」(※第7話参照)

この世のものは、色んな原因が集まった結果仮に有って(仮)、だからといって何も変わらない不滅のものがそこに有るわけではないんだ(空)。
そしてその、有る(仮)ことにも、無いこと(空)にも偏って考えてはダメ(中)ということだよね??

うん。それが龍樹の説く「中道」だよね。
智顗はそこを基盤としつつも、それら「空」「仮」「中」は融け合い区切りなどないことを特に強調してね。
その真理を観ずる「行」をすることで人は悟りに到るのだと展開したんだ。
それが「止観」の瞑想行であり、特にこの「空」「仮」「中」円融三諦」を観ずることを指して「一心三観」と言うんだ。

●天台の実践
<止観の行>
「止」=心を一つの対象に止め静めること。
「観」=「止」の状態で真理を観察すること。
※「止」と「観」は、鳥の両翼・車の両輪に喩えられ、どちらが欠けても成立しないとされる。
※行の基本形式である「戒・定・慧(かい・じょう・え)」(※第10話参照)でいえば、「止」は「定」に、「観」は「慧」に相当。

<一心三観>
三観とは①空観②仮観➂中観の三つの止観行
「空観」
空諦(不変不滅の実体は無い)を観ずること。
「仮観」
仮諦(不変不滅の実体は無いが、様々な因縁がより集まり仮に和合して現前している)を観ずること。
「中観」
中諦(その両方が成立しどちらにも偏らない)を観ずること。
「一心」
これらを一つずつ順番に観ずるのではなく、一つの心の中で同時に、融け合い不可分の状態として観ずる行。

あ、情報が多い。。少し整理するゾウ。。

まず「止観」の行は「心を静めた状態で真理を観察する」なんだよね。
そしてその「止観」の行で、「空」「仮」「中」が一つに融け合った「円融三諦」の真理を一度に心の中で観ずることが「一心三観」で。
その「一心三観」の実践により悟ることが出来るということかな。。

ここでいう「悟る」というのは具体的にどんな状態なんだろう?
「仏」に成るってことだよね?
何か世界が変わって見えるのかな?

うん、大切なところだね。
「一心三観」により世界を観ると、私たちの前に現れる現象はそのままが真理の顕現であり真実の様相であると見えるとあってね。
このことを「諸法実相」と呼ぶんだ。

世界の本当の姿が見えるってこと!?

うん。
円融三諦」の理の中にある私たちの世界は、独立した不変のものは無く(空)、それぞれが影響しあって存在し(仮)、そのどちらにも偏らずあるわけで(中)、全ては影響し合い融け合い成立しているのだから、私たちが普段偏った見方から区別しているものにも、本来区切りなどないとしてね。

このことを発展させ、私たちを取り巻く世界の有り様を説明した智顗特有の解釈が、次の「十界互具説」「一念三千説」なんだ。

●天台の教理
十界互具説
①地獄②餓鬼➂畜生④修羅⑤人間⑥天の「六道」と、①声聞②縁覚➂菩薩④仏の「四聖」を合わせて「十界」とする。
この「十界」のそれぞれに「十界」のすべてが具わっている(内包している)という見方。
例えば、底下の地獄界にも無上の仏界が具わり、反対に無上の仏界にも底下の地獄界が具わっているという意味。

一念三千説
十界互具説により十界にそれぞれ十界が具わるので百界となる(10×10)。
その百界それぞれに存在の有り様を示した十如是が具わり(100×10)、さらにそこに三世間が配されるので(1000×3)、一切諸法はこの三千の構成要素によって説明されることになる。
しかもその三千のうちどの一をとっても、三千全てがその中に円満に具わっていると見る。
そしてこの一瞬一瞬の心(一念)にも、地獄界から仏界にいたる三千全ての要素が具わっている。
それが一念三千→よって一切の衆生が本来的にそのまま仏である(天台の即身成仏)。

※十如是(存在の有り様を十種に分類したもの。智顗が一念三千を立てる際に依拠した『法華経』の一文。)
如是相(外に現れている形・姿)
如是性(内部の性質・本質)
如是体(相と性をそなえた主体)
如是力(潜在的な能力)
如是作(外への働きかけ、作用)
如是因(直接的な原因)
如是縁(間接的な要因)
如是果(生じる結果)
如是報(結果が報いとして表れる)
如是本末究竟等(①相~⑨報まで一貫して調和している)

※三世間(世界の有り様を三種に分類したもの)
①五陰世間
五陰とは仏教の定義する人間を構成する5つの要素(色・受・想・行・識)であり、個人の心身を指した分類。
②衆生世間
人や動物、地獄や餓鬼、菩薩や仏など、全ての命あるものを指した分類。
③国土世間
命あるものが生きる場所・環境そのものを指した分類。

↑本来区切りなどない→迷悟一体、煩悩即菩提、仏凡一体。即身成仏的。

一念三千の世界→私たちは仏の世界に繋がっている。

↑法華経の釈尊の永遠性と全ては仏につながる教え。涅槃経の仏の永遠性と仏性説を智顗が再解釈し、私たちが今この身で仏になる根拠として一念三千を説いた。

総合仏教的性格

(中国)天台宗の大きな特徴は、中国に届いた仏教の教え全体を整理し包括したということ。
様々な仏典や行を整理し取り入れる「総合仏教」的な性格を持っているんだ。
例えば行では、「禅」「念仏」「戒律」「密教的要素」といった全てを包含しているね。

仏教の総合デパートみたいなものだね!

そうだね。
そうした全ての仏教的要素を内包した天台宗だからこそ、日本に伝わった後は様々な宗派の母胎と成り得たわけなんだ。

天台宗注目ポイント②
排他的ではない「総合仏教」的な性格。
様々な経典や論、行を取り込み包括した。

諸仏教の体系化
(五時八教の教相判釈)

でも、そんなに色んな要素を取り入れたら、ごっちゃになって混乱しない?

もちろん、ただ全ての仏教を取り込んだわけじゃなくてね。
それらを整理・分類し、体系化したんだ。
その中心的な試みが「五時八教の教相判釈」だね。
「教相判釈」は中国仏教を語る上で大きな特色だけど、その中でも天台の「五時八教判」は最も有名なものなんだ。

<教相判釈>
「お経は全て釈尊の生涯において説かれたもの」という前提のもと、その教えの順序次第を見定めること。
各教典の内容を比較し分類整理して「釈尊がどういった順番でお経を説かれたのか」「最後に説かれた究極の教えは何か」等を探求する経典の解釈法。

なるほど!「教相判釈」。
中国仏教特有の整理方法だったね。
お経の内容を比較して、順序だてしたわけだ。

たしか、南北朝時代に南朝の慧観さまも教相判釈をしていたよね?(※第24話参照)

慧観「二教五時の教判」『涅槃経』を最高のお経を定めた教相判釈だね。
一方、天台大師智顗は、それらの説を批判して五時八教判により『法華経』こそが最高のお経であると主張したんだ。
その教判の概要は以下のものとなるよ。
※五時八教判は智顗一人ではなく宗派内で時代を経て整理統一されたものとする見解もある。

●天台智顗の五時八教の教判
・五時(釈尊生涯の説法の次第順序) 
①華厳時

釈尊が悟りを得た後の最初の21日間(三七日みなのか)、『華厳経』が説かれた期間。
理解できないほど深遠なる華厳の教えをまず説くことにより、奮起の心を起こさせるための時期。
②鹿苑時/阿含時
華厳時の後、鹿野園(サールナート)にて12年間、『阿含経』が説かれた期間。
未熟な弟子を誘引するため、あえて初歩的な教えである小乗教のみを説いた時期。
③方等時
8年間、『維摩経』や『無量寿経』などの大乗の教えが説かれた期間。
『阿含経』などの小乗より大乗の教えが勝れていることを知らせ導く時期。
④般若時
22年間、様々な『般若経典』が説かれた期間。
全ては「空」であり、本来的には「大乗」が勝れ「小乗」が劣るなどといった偏った見方は存在しないことを伝えた時期。
この教えと時期は、大乗小乗の偏執を洗い流すことから「淘汰(とうた)の教え」、また大小の区別を開いて除き法門の融会を説いたことから「法開会」とも呼ばれる。
⑤法華涅槃時
8年間『法華経』、臨末の一日一夜に『涅槃経』が説かれた期間。
「これまで説いた教えは全て方便(真実・成仏に導くための手段)であり、それを受ける声聞・縁覚・菩薩も、世間では区別視されるが、皆菩薩(仏を目指し行ずる者)であり仏に通じる者(三乗方便一乗真実)」と説いた時期。
↑このことを説いたから『法華経』は「諸経の王」と言われる。「汝らの行ずるところ、是れ菩薩道(法華経)」
声聞・縁覚・菩薩の区別を開いて除き機根の融会を説いたことからことから「人開会」とも呼ばれる。
『涅槃経』は『法華経』の救済に漏れた一部の者のために説かれた教え。「落ち穂拾い」に譬え「捃拾教(くんじゅうきょう)」と名付けた。
※如来の常住性や仏性など、法華経にも深く関与する教えが説かれるから、補完的な意味合い?
↑別の五時
通の五時

・八教判(化儀四教+化法四教)
<化儀四教>

釈尊の衆生教化の手段方法を四種に分類したもの
①頓教
「頓」とは「ただちに」という意味。釈尊の悟り内容そのままをただちに説き示す『華厳経』の説法態度。衆生にとってもただちに悟りを得ることの出来る教え。
第一時の華厳時に該当。
②漸教
「漸」とは「だんだんと」という意味。衆生を浅い教えから深い教えへと順序をもって導いていく説法態度。
第二~第四時の鹿苑時・方等時・般若時に該当。
➂秘密教
正しくは秘密不定経。教えを聞く者は同じ説法の場にいながら、仏の不可思議説法によりそれぞれが別の内容として受け取り(不定)、しかも互いにその違いを知らない(秘密)という伝え方。秘密教者 同聴異聞 互不相知(法華玄義巻十)、根拠 如来一音説法 衆生随類各得解(経典由来)。
第一~第四時の華厳時・鹿苑時・方等時・般若時に該当。
④不定教
正しくは顕露不定教。教えを聞く者は同じ説法の場にいながら、素養の違いにより受け取る理解は人それぞれとなる(不定)という伝え方。互いにその違いを知ることもある(顕露)。不定教者 同聴同聞 得益不同(法華玄義巻十)、補足 随機所証浅深不同。
第一~第四時の華厳時・鹿苑時・方等時・般若時に該当。
※第五時の法華・涅槃時は、これら化儀四教の手法を越えた枠組みとなるので、法華・涅槃時は非頓・非漸・非秘密・非不定の教えと言われる。

<化法四教>
釈尊の教えの内容を四種に分類したもの
①蔵教
主に声聞・縁覚を対象。小乗の悟りまでしか至れない教え。界内の事教。
経・律・論を意味する「三蔵教」の略称でここでは小乗の教えを指す。
事象を理論的に分析・分解して「空」を観ずる「析空観」を説くが、これは「すべての事象に不変の実体は無い」という一辺倒の理解なので、「但空の理」と言われる。小乗の観法。
②通教
主に菩薩を対象。大乗の初門的教え。界内の理教。
名前の由来は一つに、声聞・縁覚・菩薩の三乗全てに説かれる「共通」の教えだということ。
二つに、その教えを聞く菩薩の中でも素養が劣った者は①の蔵教と同じ小乗の悟りに留まり(通同の義)、素養が勝れた者は➂別教④円教の大乗の悟りへと入ることが出来る(通入の義)という、小乗から大乗に「通じる」橋渡し的役割の教えだということ。
事象の体(本質)がそのまま「空」であるとただちに観ずる直感的な「体空観」を説く。「すべての事象に不変の実体は無い(空諦)」という一面の理解(但空の理)のみでなく、素養のある者は「様々な因縁がより集まり仮に和合して変化しながらも存在している(仮諦)」といった理解、同時に「それらのどちらにも偏らない包摂した中道の理(中諦)」も知り得る可能性がある(含中の教)。このことから「不但空の理」と言われる。大乗の観法。
➂別教
菩薩のみが対象。純大乗の教え。界外の事教。
名前の由来は一つに、声聞・縁覚とは「別」に菩薩のみに説かれた教えだということ。
二つに、①②の蔵教・通教や④の円教とも内容が異なる「別」の教えだということ。
「空」→「仮」→「中」と段階的に観ずる「次第観法」を説くが、それぞれが隔てており融合が説かれていない段階の教え(隔歴の三諦)。独立した単独の中道しか説かないので「但中の理」とも言われる。
三界を越えた界外の教えとも言われ、肉体や寿命を自在に変化し衆生を教化するも、まだ完全に煩悩を滅していない菩薩の五十二位の修行の段階なども言及する。
④円教
大乗最深の教え。方便をまじえず真実そのままが説かれた教え。界外の理教。
円満で欠けることなく隔てなく溶け合う円満円融の教え。
別教のように「空」「仮」「中」を別々に隔たず、同時に成り立つとする「三諦円融」を説く。その観法が「一心三観」。→「十界互具」「一念三千」を悟る。







<法華経の意義>
教えの上で
大乗小乗の教えに区別はない。それは空の観点からも、真実・成仏に導くための方便という観点からも。
機根の上で
教えに区別はなく真実・仏へと導くもの(↑の結論)。
よってそれを受ける声聞・縁覚・菩薩も、世間にはその別があるが全ては方便であり、共に仏を目指す菩薩。つまり一乗。


・八教
化法四教(教理の浅深について。内容?)
①蔵教②通教③別教④円教
化儀四教(教化の在り方について。方法?)
①頓②漸③不定④秘密

・仏教を頓教(段階を踏まず最初から神髄が説かれた教え)と漸教(段階を踏んで説かれた教え)の二教に分ける。
頓教は釈尊の最初に説いた教えであり、これが華厳経であるとする。
漸教は衆生の性質や成熟度に合わせて浅いものから深いものへと段階的に説き進められたものであり、第一時は阿含経、第二時は般若経、第三時は維摩経、第四時は法華経、第五時は涅槃経であるとする。
・究極のお経は涅槃経という主張。

なんで『法華経』を最高のお経と定めたんだゾウ?

(中国)天台宗の特徴
・『法華経』を最高の教えと定める教相判釈(五時八教)
・一念三千説
・三諦円融→一心三観
・天台三大部 法華玄義、法華文句、摩訶止観
・教観双修
・総合仏教(オールラウンダー) 禅的実践、念仏、戒律、密教的要素 全て包括。仏教の総合デパート

どんな宗派なの?

天台宗
智顗を開祖
北地と南地の仏教を統合する思想が形成。その代表的な宗派が天台宗。
慧文ー慧思の系列。
五時八教
円融三諦、一心三観
十界互具説→一念三千説
天台三大部(法華三大部) 法華玄義、法華文句、摩訶止観
教観双修
日本に 奈良時代に鑑真(688-763)により。平安時代に 最澄(767-822)により。←第六祖堪然の門下道ズイ・行満から天台の教義を授けられた。

第二十六話「隋~唐時代の仏教を知りたいゾウ!(隋三大法師~玄奘~不空)」に戻る
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<よければこちらも!補足コーナー>

その時代その時代の仏教の勢力図。寺院数や信仰者数など。仏教の取り入れ方(仏を当初どのようにとらえたか)

P2~7
・仏教伝搬と仏像(仏像 紀元前1世紀末から紀元後一世紀末にかけてガンダーラ或いはマトゥラーにおいて成立?)

↓史実として語られる『高僧伝』より
<後漢末>
安世高あんせいこう
支婁迦讖しるかせん(147?~186?)
→般若経などの大乗仏教を翻訳。中国に初めて大乗仏教を広めた人?
竺仏朔じくぶっさく
安玄あんげん
厳仏調ごんぶっちょう(中国人初の出家者)


三論宗 吉蔵 空
天台宗 智顗 五時八教
法相宗 基 唯識。日本でも奈良・平安時代において最大学派の一つ。
浄土教 末法思想。北周の武帝による破仏などもあり実感。時期相応の仏教として勃興。曇鸞、道綽(聖浄二門判)、善導(古今楷定)
華厳宗 法蔵
律宗 仏教伝来とされるBC2世紀から200年以上経過しても未だに中国には正しく戒律を受けた者はいなかった。→249年~253に中国にやってきた曇摩迦羅(どんまから ダルマカーラ)が中国僧たちに戒律を普及。続々と律蔵が翻訳。『十誦律(説一切有部)』『四分律(法蔵部)』『摩か僧ぎ律(大衆部)』『五分律(化地部)』。この4部の「広律」が訳出された5世紀以後に戒律に基づく教団が形成。戒檀(受戒を受ける正式な場。10人の証人が必要)。戒体。
密教
禅宗 菩提達磨 馬祖系の臨済宗、石頭系の曹洞宗へと分流。公案禅、只管打坐と言う形で現在まで継承。


僧伝資料 『高僧伝』

儒教 孔子 三コウ(父子・夫婦・君臣)、五常(仁・義・礼・知・信)。仏教と儒教の交渉(お坊さんも学ぶ P111~)。「仏教の出家は家を途絶えさせる」「皇帝に礼拝すべきではないとする僧侶は忠に反する」「僧侶の服装は礼に反する」。「神滅不滅論」。『父母恩重経』
道教 老子 神仙思想。無為自然を中心とする道家思想。呪符。陰陽五行説。巫術。

五代十国から宋代にいたると独立した教団は天台宗、華厳宗、禅宗ばかりとなり、他の教学は兼学されることが一般的となった。 

中華人民共和国建国(1949)。マルクス主義「宗教は人民のアヘン」。文化大革命(1966-1977)で多くの寺院や仏像が破壊。

敦煌文献

・中国土壌の思想、儒教や道教と仏教の交渉。各義仏教。「神滅不滅論」。『父母恩重経』。

※仏教伝播と仏像の関係はコラムのコーナーに?



日本仏教編に移る前に、復習編として仏教の歴史をチャートにする
石窟寺院(※将来的にはインド中国日本の仏跡コーナーを作ってもいい?)

18話の最後に仏教伝来図を置く?23話の補足に道安の功績や十住毘婆沙論のことを入れる?仏教の受け入れについて超人的理解をされていたことも入れる?お経の訳語に道教的理解。○○時代の仏教というくくりで章立てしたほうがいいかも。自動読み上げ機能、ユーチューブ。

三階教の説明の際にp54の金融事業のことや唐代、寺院が文化の交流地になったことに触れる。

インド仏教の段階ではどのお経が一番という考え方は無かった?
旅行記に小乗大乗併修のことばもあるし。一つのお経を最高のものとする宗派は中国仏教からの独自の展開