語り部
きくおうさん

前話のまとめ
○前回のテーマ
「」


第十三話 「お釈迦さまがいない。。。仏教はどうなるんだゾウ?」
注目ワードインド仏教ストゥーパ / 卒塔婆(仏塔)第一結集」「三蔵」「第二結集」「根本分裂」「枝末分裂」「大乗仏教」「小乗仏教

きくぞう君

お釈迦さまが亡くなっちゃったゾウ。。。
その後はどうなったの??

住職さん

うん、在家信者の人々の主導で、葬送儀礼が行われたみたいだね。王さまの火葬のように盛大に執り行われたらしいんだ。
 
その後、お釈迦さまのご遺骨をめぐって、8つの部族の王が争いを始めようとしたんだけど、ドーナというバラモンの仲裁もあって事なきをえたみたいでね。8つに平等に分けられたんだ。そしてこれらの遺骨をもとにストゥーパ(仏塔)が建てられたんだ。

けんかにならなくてよかったゾウ(~_~;)

ところで「ストゥーパ」って何だゾウ??

うん、お釈迦さまのご遺骨。仏舎利(ぶっしゃり)と言うんだけど、それを納めた塚・建築物でね。「仏塔(ぶっとう)」とも言うんだ。仏に成られたお釈迦さまを象徴したものであり、礼拝・信仰の対象なんだよ。

元々は半球状のドームの様な形なんだけど、時代とその地域に応じて様々なものが作られるようになってね。例えば、日本にある五重の塔もそうだよ。

インド サーンチーのストゥーパ(仏塔)
京都醍醐寺の五重の塔

なるほど。それがストゥーパ。。。
元々はお饅頭みたいな形なんだね!

五重の塔がストゥーパ(仏塔)というのもビックリだゾウ!

ちなみに、この「ストゥーパ」の音を漢字で表現したものが「卒塔婆(そとば)」でね。
お墓によく見られる石や木の板などの墓標(卒塔婆)は、元々はこの仏塔がルーツとされるんだ。

卒塔婆(そとば)って、元々そうだったんだ!?

それで、お釈迦さまが亡くなった後、お弟子さん達はどうしたの??

それがね。。。
とんでもない事件があったとされるんだ。

とんでもない事件。。。???

・サンスクリット語をパーリ語の違い
サンスクリット→カチッと形作られたもの。文章語。知識階級のことば。インドの公用語の一つ。宗教的学問的な作品に用いられていた。仏典でも後に正式なことばとして採用された。
パーリ語→自然発生的なことば。プラークリット。
標準語と方言の関係?東京弁と関西弁?