ひゃっほ~い!!
「花祭り」だゾウ!
(踊りだす きくひと君)
・・・(*’▽’)!
・・・・(*´▽`*)!!
・・・・・・(∩´∀`)∩!!!
・・・・・。ぜぇ~、ぜぇ~。。ごほっ、ごぼっ。。おえっ(*´Д`)
ん?
あれはきくひと君?
何してるの??
だいじょうぶ??
ふぅ~っ、ふぅ~っ、ふぅ~っ。
あ、住職さん、こんにちは(ぜぇ~、ぜぇ~)。。。
実は「花祭り」って聞いたから何だかテンションが上がっちゃってさぁ( ̄▽ ̄;)
・・・・・んん?
そういえば「花祭り」って何のお祭りなんだっけ???
なるほど(笑)
よし、いっしょに考えてみよう。
今回もよろしくだゾウ!!
うん、よろしくね。
「花祭り」というのはお釈迦さまの誕生日をお祝いする行事でね。
通常、4月8日に行われるんだ。
クリスマスはキリスト教の開祖の誕生日だけど、その仏教版と言えるかもね。
仏教にもクリスマスみたいな行事があったんだね!?
知らなかったゾウ!!
うん、日本にはお寺さんも多いし、もっと多くの人に知ってもらいたい行事だよね。
どういうことをするの???
お寺によって色んなやり方があるだろうけど、一般的には「花御堂(はなみどう)」をお飾りするかな。
花御堂(はなみどう)って何だゾウ??
お釈迦さまの誕生物語を表現した小さなお堂でね。
お釈迦さまの仏像に、甘茶をかけるんだ。
お寺によっては、大きな白い象の車や神輿を子供たちが引いて回ったりもしているね。
常髙寺も毎年、花御堂をお飾りしているんだよ。
なるほど、お釈迦さまが生まれた時のお話しを表現しているんだね??
いったい何で甘茶をかけるの??
白い象も出てくるし?
それに、お釈迦さまも変わったポーズをとってるね?
ナイトフィーバーみたいだゾウ(・∀・)
若いのによくそんなこと知っているね(笑)
よし。それじゃあ、この前作ったあるものを使って、お釈迦さま誕生の物語をお話してみるよ。
準備中(ゴソゴソゴソ)
それでは、はじまりはじまり~。
お釈迦さま誕生物語
BGM(チャ~チャチャ~ララ~、チャ~チャララ~♪)
「お釈迦さま誕生物語」
むかしむかし、カピラバストゥというお城に、シュッドーダナという王様とマーヤーという王女様がいました。
2人はとても仲良しでしたが、子供がいないという悩みがありました。
ある日の夜、王女さまは夢を見ました。
空から白い象が舞い降りてきて、お腹の中に入ってくる夢でした。
王女さまは気になり、次の日の朝、学者さんに相談しました。
学者さんは、「それは素晴らしい。きっと立派な赤ちゃんが生まれることでしょう。」と言いました。
その言葉通り、王女さまのお腹の中には、赤ちゃんが宿りました。
王女様は生まれ故郷に帰って赤ちゃんを産もうと考えました。
その帰り道の途中、ルンビニー園という花園に立ち寄ると、それはそれは立派な樹(アソカ樹)が生えており、美しい花を咲かせていました。
王女さまは思わず、そのお花に右手で触れました。
すると、、、
なんということでしょう!
王女さまのその右手の脇から、それはそれは立派な男の子の赤ちゃんが生まれてきました。
空からは祝福するように、甘い雨(甘露の雨)が降ってきました。
その赤ちゃんは生まれて間もないにも関わらず七歩歩きました。
足元には蓮の花が咲きました。
そして右手は天を、左手は地を指さし、「天上天下唯我独尊(この世界において、ただボクこそが、尊いものなのさ)」と言いました。
この赤ちゃんは後にお釈迦さまと呼ばれ、多くの人に仏さまの教えを説かれました。
お釈迦さまの生まれた日は4月8日のこととされ、後にその誕生を祝う「花祭り」が行われるようになりましたとさ。
おしまい♪
カーテンコール
BGM(チャ~ララ~、チャ~ラララ~♪、チャ~ララ~、チャ~ラララ~♬)
キャスト紹介
🌸お釈迦さま
われらが仏教を開かれた方。お釈迦さま誕生日おめでとう!!
🌸シュットーダナ
お釈迦さまのお父さんであり、カピラヴァストゥ城の王様。
🌸マーヤー
お釈迦さまのお母さんであり、カピラヴァストゥ城の王女様。
🌸白象
王女さまの夢の中にでてくる象。お釈迦さまを王女さまのお腹の中に運ぶ。
🌸アソカ樹
ルンビニー園にて花を咲かせていた立派な木。
🌸雲と雨
お釈迦さま誕生の際に、甘露(かんろ)の雨を降らせる。
🌸蓮の花
お釈迦さまが七歩歩く際、足元に咲いた。
🌸バルーン人形制作:バルーン住職
背景差し替え:まゆ(妻)
背景イラスト:まき(義妹)
※子供にも分かりやすく少々脚色しています。
おしまい、おしまい~。
以上が、お釈迦さま誕生の物語だよ。
きくひと君分かったかな??
なるほど!!
だから花御堂のお釈迦さまは、あんなポーズ(天上天下唯我独尊)を取っているし、足元には蓮の花があるんだね。
甘茶かけも、甘露(かんろ)の雨を表現しているってわけだ!!
そうそう。それに白象を引き連れる習慣も、白象がお釈迦さまを王女さまのお腹の中に運んできたとする伝説からきたものだよ。
花御堂の花飾りも、ルンビニーの花園を見立てたものとされているね。
きくひと君も、お釈迦さまの頭の上にお祝いの甘茶をかけて、お誕生日をいっしょにお祝いしようね。
うん、たくさんかけるゾウ!!
さて、お釈迦さまは成長した後、様々な人に教えを説かれてね。
「この世に変わらないこと、決まったこと、絶対こうじゃないといけないということは、ないんだよ。」と仰ったんだ。
これから、きくひと君も色んな人に出会って、たくさん楽しい思い出ができると思う。でも時には、あの人うらやましいな~とか、なんで自分はあ~なれないんだろうとか、悩むことがあるかもしれない。
でも、世界は広いし、時と共に移り変わる。色んな考え方があって当たり前。気にせず、のびのび楽しく大人になってほしいな。
のびのび楽しくだね!
うん、同時にね。色んな考え方があって当たり前なんだから、自分の考えを押し付けるだけではなくてね。そればっかりじゃ、けんかになっちゃうし。
相手のお話しをちゃんと聞ける、相手の気持ちをちゃんと考えられる、そういう優しい子になってほしいな。
なんだか難しそうだけど、分かったゾウ。
うん、大人にとっても、とてもとても難しいことだよね。
お寺は、亡き人を偲ぶご縁となる場所でもあるけど、こうやって仏さまの教えに触れて、自分を見つめなおして、お育てに預かる場所でもあってね。
大人も子供もお坊さんも、一緒に仏さまの前で、学ばせもらったらいいんじゃないかな。
うん、お釈迦さまありがとう!
誕生日おめでとう!!
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