『ぼくのトイレ』(PHP研究所)で第17回日本絵本賞読者賞。
『しごとば東京スカイツリー』(ブロンズ新社)で第62回小学館児童出版文化賞。第2回やなせたかし文化賞。
『大ピンチずかん」(小学館)で第15回 MOE 絵本屋さん大賞 2022第1位など、様々な賞を受賞。昨年「情熱大陸」でも特集された絵本作家の鈴木のりたけさん。
大西図書館さんからお話を頂きまして、バルーン住職として講演会の風船飾り付けを担当しました。
『ケチャップマン』『たべもんどう』『ぶららんこ』『オバケや』などどれも個性的な作品。
作っていてとても新鮮で良い経験となりました。個人的にケチャップマンが好き。
講演も素晴らしかった!150人を超える参加者。
元新幹線の運転手さんという異色の経歴。
一見関係ないものから派生する色んなアイデア。
「面白がると世界が広がる」。
楽しむって大切ですよね。
どんな仕事にも繋がることかと。
本当に良い経験となりました。
ありがとうございました。
作品別紹介
No. 1『ケチャップマン』
鈴木のりたけさんのデビュー作。
彼の名前は、ケチャップマン。
押せば出てくる、真っ赤なケチャップ。
自分にしかできない何かをさがして、毎日なやむケチャップマン。
ポテトフライの専門店で、ひたすらポテトをあげる日々。
ある日突然、トメイト博士があらわれて……。
幻のデビュー作、待望の復刊
(ブロンズ新社より)
お話を受けて一番最初に思い付きました。
個性的なデザインとリアルな手足。
ネタバレとなるのであまりお話しできませんが、お話ラストの哀愁と仄かな達成感を感じる背中が魅力的です。
こだわりは手に持っているケチャップ付きポテト。抜き差し可能です。
No. 2『たべもんどう』
たべものたちが、もんだいをだすよ! ぜんぶこたえられるかな?
【ダジャレ】きゅうきゅう きゅうりの きゅうきゅうしゃ
【回文】ながいもおもいがな
【早口ことば】かぶが ぶり がぶり
絵とことばのトリックに、子どももおとなも夢中になれる絵本!
(ブロンズ新社より)
ポテトヘッドでもミニオンでもありません。。。
この作品も魅力的なキャラクターが多くて迷いましたが(特にきゅうきゅうきゅうりのきゅうきゅうしゃと迷いました)、表紙にもなっているということもあり、毛がもじゃもじゃで帽子も入らない、「もじゃもじゃがいも」を作成。
こだわりは帽子が着脱可能なことと、下腹部まで広がる卵の様なフォルム。どこか親近感を感じる体型です。中々難しかったです。
No. ③『ぶららんこ』
公園のぶらんこで遊んでいたら、ぶたがのってきた! ぶらんこがぶららんこになって、ぶらららららら……。ことばあそびが楽しめる!
(PHP研究所より)
ブランコを作ってみたい!という欲求から選んだ作品。
作中ではブタさんの重みに耐えられず壊れてしまいますので、本当はこんなに一繋ぎのブランコには乗っていません。
天井から吊るすということで高さを出すためブタさん多めに作りました。
こだわりは皆違う姿勢でブランコに乗っていること。
一番下のブタさんが中々アクロバットしています。
No. ④『オバケや』
オバケのことならオバケやにおまかせ!
オバケおるかね、おらんかね。
おるならとらえてしんぜましょう。
家の中や町のそこここに、オバケは隠れています。
驚かせたり、いたずらしたり、そんないろいろなオバケをつかまえて歩くのがオバケやの仕事。
さて、どんなオバケが隠れているでしょうか?
(小学館より)
一見風船、その実オバケ。これはぜひ作らねばと思いたった作品。
他作品と比べ割とシンプルなデザインなので、風船オバケもあえてシンプルな作りです。
タオルを乗せたびしゃびしゃお風呂オバケがお気に入り。
背景のイラスト飾りは、私のバルーンショー用の作務衣を手掛け、お寺でも刺繍教室をしておられる、刺繍作家 te_to_ma さん(図書館職員さんでもあります)の作。コラボ作品。フォトスポットとなりました。
No.5『大ピンチ図鑑』
大ピンチを知れば、いつ大ピンチになってもこわくない。
この図鑑は、こどもが出あう世の中のさまざまな大ピンチを、「大ピンチレベル」の大きさと、5段階の「なりやすさ」で分類し、レベルの小さいものから順番に紹介します。
また、その大ピンチの対処法や、似ている大ピンチ、大ピンチからさらにおそいかかる大ピンチなど、あらゆる方向から 大ピンチ をときあかします。
・・・などといえば、かたい本に聞こえますが、もちろんそうではありません。
期待を裏切らない「のりたけワールド」炸裂で、鋭くもあたたかい観察眼と、思わずふき出すユーモアにあふれた1冊です。
(小学館より)
のりたけさんの一番の大ヒット作なのでこれはぜひ作らねばと思ったのですが、なぜかヘルメットおじさんになりました。仏さまの髪型にも見えます。
没にした作品です(笑)